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ソフトウェア開発におけるエラーの予防やプロジェクト管理、品質管理を支援するParasoft製品のTIPSなどを、国内総販売代理店テクマトリックスのサポートスタッフが紹介しています。

2016年7月21日木曜日

RedmineとParasoft DTPでプロジェクト進捗報告を効率化!

■プロジェクト管理とRedmine


あなたがソフトウェア開発に携わっているのならば、ほとんどの場合何かしらのプロジェクトに参加して作業を行っていると思います。そしてプロジェクトでは、タスク管理、進捗管理、障害(バグ)管理、品質管理など、様々な管理が行われていると思います。
これらの管理のため、近年RedmineというWebベースのプロジェクト管理ツールが人気を博しています。Redmineは、タスクや障害などをチケットとして管理できる他、構成管理リポジトリとの連携、作業時間の記録、ガントチャートの表示など、ソフトウェア開発のプロジェクト管理に必要な一通りの機能を有しています。

■プロジェクト進捗報告


ところで、プロジェクトの進行中、顧客や社内向けにプロジェクトの進捗報告を行います。進捗報告のためにデータを集めたり、体裁が決められた進捗報告書を作成することはなかなか大変な作業かと思います。Redmineは進捗報告に必要なデータを集めるための手助けになりますが、進捗報告書に記載するグラフを作成してくれるとは限りません。この場合、データをエクスポートして表計算ソフトで集計するなど、報告書の作成の度に手間がかかってしまいます。
ここで、Parasoft Development Testing Platform (Parasoft DTP) を使用すると、タスクや障害などの情報をグラフ化し、ソースコードの品質情報と共に表示することができます。

■進捗報告用のグラフの作成


Parasoft DTPはソフトウェアの開発とテストのためのプラットフォームです。Parasoft DTPの基本機能としては、Parasoft社の静的解析やコードメトリクス、テストの結果をグラフ化する機能があります。これに加えてサードパーティ製のツールやシステムからデータを取得し、任意のグラフを作成することができます。
Redmineのチケットの情報をグラフ化する場合は、まずRedmineのREST APIを利用してチケットの情報を収集します。次に収集した情報を集計するのですが、例えば週ごとにチケットのステータス別の件数を集計すると、タスクや障害のステータスの推移を示すことができ、タスクを消化できているかを確認できます。


また別の方法として、週ごとに新規で作成されたチケット数と完了したチケット数を集計すると、タスクや障害の発生数と消化数の推移を表示できます。単純に数を棒グラフにするだけでなく、その差異を折れ線グラフとして重ねて表示することで増減の推移を確認したり、期間内における差異の平均を求めることでプロジェクトが収束に向かっているかどうかを確認することもできます。


視点を変えてチケットを担当者別で集計すると、誰に作業が集中しているかを把握できます。チケットへの登録方法によって、障害発生の原因となったモジュール別に障害件数を表示するなど、報告に必要なグラフを必要なタイミングで自動的に作成し、進捗報告書に添付するグラフとして利用できます。


1つの画面の中に、静的解析や動的テストの結果に加えてチケットの情報も表示することで、プロジェクトの現状の品質と進捗が同時に把握できるようになり、プロジェクトの分析に役立ちます。さらに、ソースコードのメトリクスと工数の情報を掛け合わせると、生産性をも同時にレポートすることができます。


■まとめ


いかがでしたでしょうか。プロジェクト管理で人気のあるRedmineとParasoft DTPを組み合わせることで、顧客や社内で要求されるプロジェクト進捗報告書を作成が容易になることがお分かりいただけたと思います。
最後に、Parasoft DTPはこちらのサイトで詳しく紹介しております。また無償で2週間ご評価いただけますので、ぜひご利用ください。

2016年7月20日水曜日

dotTEST 新バージョンリリース!


C# / Visual Basic .NET 向けテストツール

ご紹介が遅くなってしまいましたが、 dotTEST の新しいバージョンがリリースされました。
今回は、リリースされたdotTESTについてご紹介いたします。
dotTESTとは、.NET Framework 対応のテストツールです。C#や Visual Basic.NET のコードに対してインスペクションやテストを自動化することができます。

dotTESTを用いたテストは、コマンドラインから実行したり、Visual Studio へプラグインしGUI から実行したり、開発環境に応じて使い方を選択することができます。
例えば、Jenkinsのような継続的インテグレーションツールと連携しテストを自動化することや、コーディングしながら自分の書いたコードに問題がないかをチェックすることもできます。

dotTEST の機能
dotTESTには、次の機能があります。

コーディングスタンダード

社内のコーディング規約に準じているかをチェックしたり、バグを引き起こすコードになっていないか?また、可読性・保守性の高いコードになっているかをチェックすることができます。

フロー解析

静的解析の一部で、アプリケーションを動かさず、アプリケーション動作時に発生するリソースリークや NullReferenceException といったクリティカルな問題を発見することができます。

メトリクス解析

ソースコードの規模、複雑さ、保守性などのソースコードのメトリクスを解析することができます。


単体テストの実行

NUnit や MSTestで作成したテストケースを実行し、カバレッジを計測することができます。

アプリケーションカバレッジ

アプリケーションを実行しながら、カバレッジを計測することができます。


次回から、dotTESTの機能と新しいバージョンでの変更点をご紹介していきます。 dotTEST の体験版をご用意しています。ご興味がある方は、こちらからダウンロードしてお試しください。